何か商品を購入して修理などアフターサービスを受けるのって、数年程度で永い物でも車などで10年ぐらいがほとんどですよね。
当店でも電球切れなどの修理は、納品から数年ほどでご依頼頂きます。
(御納品時に説明するのですが、灯明などの電球は、何処をどう外して電球を交換するのか忘れてしまう方が多いです。)
ところが、当店のようなお仏壇店ですと、代々お祀りして頂きますから、数十年後に修理の依頼を頂くこともしばしば。
『 30年以上前にお仏壇を納めて頂いのですが、扉の調子が悪いので見てもらえませんか??』
先日も、そんなお客様からお電話を頂きました。
お伺いしてみると、扉の丁番が錆びてちぎれかかっていたので、丁番の交換をさせて頂くために、扉を外してお預かりしてきました。
錆びてしまった丁番を取り外して交換しようとすると、ネジ穴部分も木が少し腐食して広がっていて、新しい丁番を取り付けるネジが締め込めません。
そこで、古いネジ穴を埋めます。
小刀でネジ穴より若干太くなるように削った木材を差込カットします。
こんな感じで全ての穴を一度埋めて。
新しい丁番に取り換えました。
その後、お仏壇本体側も同じ作業をして、無事に修理完了。
すごくお喜び頂けて、帰り際に柿を頂いてしまいました。
30年前!と思うかもしれませんが、
もっと昔の方ですと、先々代の時に 納めさせて頂いて、先代の時にお洗濯、つい最近修理にお伺いさせて頂いたお客様もいらっしゃいますから、
とても有難いことに、お客様ととっても永くお付き合いさせて頂いてます。
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