お数珠(念珠)の選び方・豆知識

お数珠(念珠)の選び方・豆知識

お数珠(念珠)の豆知識

数珠は、お葬式や法事、お墓参りの時に手にする最も身近な仏具です。
常にこれを持って仏さまに手を合わせれば、煩悩が消滅し、功徳を得られるといわれています。

数珠は合掌する手に掛け、仏さまと心を通い合わせる大切な法具で、忘れてはならない必需品です。

また数珠は、お経や念仏を唱える時に、その数を数えるためにも使われるとこから、念珠とも呼ばれます。

お数珠(念珠)の形式を決める-数珠(念珠)の選び方

数珠(念珠)の形式は大きく分けて『略式片手念珠』『略式二輪念珠』『宗派専用本式念珠』の3種類があり、「男性用」と「女性用」があります。

どの形式のお数珠をお選び頂くかは、ご予算などに合わせてお選び頂いて問題ありません。

一般的には、『略式片手念珠』『略式二輪念珠』のどちらかのお数珠を持たれる方が多いです。

お数珠は1度お買い求め頂きますと長くお使い頂けます。
大切な仏具ですので長く使える良いものをお選び頂く事をお勧めいたします。

形式別の特徴-数珠(念珠)の選び方

数珠・念珠の選び方

略式片手念珠

略式数珠
■宗派 各宗派でお使いいただけます。
■形式 お数珠の輪が1重でコンパクトです。
■特徴 コンパクトで素材の種類が豊富です。
略式二輪念珠や本式念珠に比べるとお値打な物も多いです。


数珠・念珠の選び方

略式二輪念珠

略式二輪念珠
■宗派 各宗派でお使いいただけます。
■形式 お数珠の輪が2重で重厚感があります。
■特徴 主珠が正式な108個あり、葬儀・お通夜などでお持ち頂くとより丁寧です。
略式念珠に比べると高額な物が多いです。
■備考 ※略式二輪念珠でも、「寸法切」というサイズもあり、主珠が108個ないお数珠もございます。


数珠・念珠の選び方

本式念珠

本式念珠
■宗派 各宗派専用になります。。
■形式 宗派によって異なります。
■特徴 主珠が正式な108個あり、
念仏の回数を数える道具としても使えます


素材を決める-数珠(念珠)の選び方

一昔前は黒檀・紫檀や水晶・翡翠・瑪瑙・珊瑚が主流でしたが、最近はカルセドニーや虎眼石などさまざまな素材のお数珠が造られています。

お好みの素材のお数珠をお選び頂ければと思います。

   

■石の珠の特徴

石の種類には、水晶、瑪瑙、翡翠、虎眼石、オニキスなどがあります。

特に水晶は、数珠に使われる代表的な珠で、七宝のひとつに数えられ、経典にも「あらゆる報障を除滅し、一切の悪業染着すること能わず」と説かれています。

手にするとヒンヤリした感触、ずっしりとした重量感が特徴です。

■木の珠の特徴

木の素材には、黒檀、紫檀、鉄刀木(たがやさん)、白檀、栴檀などがあります。
木の実には、星月菩提樹(せいげつぼだいじゅ)、金剛菩提樹(こんごうぼだいじゅ)などがあります。

菩提樹は、お釈迦さまがその下で悟りを開かれたという木で、その実でつくられた数珠は昔から尊ばれ、経典にも「無量の福、最勝の益を得る」と説かれています。

使い込むほどに珠の表面が妖艶な艶を出し重厚感が増して来ます。
軽く使い勝手の良い素材です。

■選び方

石の珠、木の珠共に、細かい内傷や表面の加工、色の均一さなどが品質を左右し価格が違います。

素材や形、色は宗派による決まりはありませんので、ご予算とお好みでお選び下さい。

房を決める-数珠(念珠)の選び方

数珠・念珠の選び方

房の形には頭房、梵天房、利休房(手毬房)など様々な種類があります。

梵天房は、放射状に伸びた糸の先端を丸く切り揃えたものです。

頭房は、編み込んだ頭がついている撚(よ)り房です。
紐房は、打紐をそのまま房としたものです。

房の材質としては、正絹と人絹があります。
正絹とは混じり物のない絹で、人絹とは人造の絹のことです。

正絹の方がものが良く高価になります。

房の形や色は、宗派による決まりはありませんので、ご予算とお好みでお選び下さい。

お数珠のお手入れ-数珠(念珠)の選び方

お数珠をつかった後は、柔らかい布などで軽く汚れをふき取ってください。
水洗いや洗剤などを使うのは避けてください。

数珠をしまっておく時は、数珠袋や桐箱、紙箱にしまっておきます。
木の珠の場合には、虫などがつくことがありまので、防虫剤などを入れておくと安心です。

数珠を繋いでいる紐は、どうしても繊維の疲労、摩耗などで切れることがあります。

数珠の紐が切れても、縁起が悪いわけではありません。
むしろ、悪縁が切れたことの表れといわれています。

お数珠は修理ができますので、珠を紛失しないようにしてご相談ください。

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