災害復興支援のボランティアへ行ってきました。~その1~
↑その1の続き
という事でまず取り掛かった作業が、上の写真のお宅の敷地の整備。
リフォームをするそうなのですが現状では大工さんが作業に入れないので、
取り合えず敷地内のある瓦礫の撤去作業です。
作業スペースがある場所では、重機で瓦礫を撤去していきます。
一口に瓦礫と言っても、家の柱や梁など重い木材もあり、
人力での作業には限界もあり、重機の存在は大きいです。
重機の入れない所やこまかな作業は人力で行うのですが、
今回は津波の被害ということもあり、更に問題が・・・
数年前にあった兵庫県の水害へボランティアへ行った時もそうだったのですが、
水害のと言うのは水が引いた後も大変なんです。
大雨や津波で水が上がると、生活排水や汚水、土やドロなどが全て混ざりあい、
その水が引くとヘドロが残るのですが、このヘドロが厄介なのです。
今回も瓦礫のしたはヘドロがたくさん溜まっていました。
瓦礫をどかし、ヘドロをかき出そうとした途端、
鼻や口を覆ってもイヤになる物凄い悪臭に苦戦。
しかもこのヘドロ、すぐに乾燥してしまい、乾燥するととても粒子の細な砂になるのです。
風が吹いたり、箒で掃こうものなら舞い上がって、
辺り一面砂埃に覆われてしまい、目を開けていられないほどに。。
兵庫県の震災の時に聞いたのですが、ヘドロの砂はとにかく粒子が細くて、
家の隙間という隙間に入り込んでしまい、
拭いても拭いても何処かしらから出てくるし、
コンセントの中にまで入り込んでしまっているから、
壁や天井など全て取り外して、柱だけにしてからリフォームしないとダメだ、
という話を聞いたのを思い出しました。
しかし、津波の破壊力は凄まじい物なんだと、
自分の目や耳など五感を通じて被災地の状況を感じ改めて、
テレビの画面を通して見えるもの以外の、多くのことを経験させて頂きました。
テレビなどでみると一見それほどひどい被害もなく、リフォームできそうな建物でも、
中に入ってみると、梁はずり落ちメチャクチャに壊されていて、
簡単にはいかない建物ばかりでした。
今回作業させて頂いたお宅の敷地をきれいにするのにも、
重機を使い10人以上の人手で丸一日掛かりました。
周りを見渡せば、まだまだ瓦礫に埋もれた街並みです。
今回活動させて頂いた、小さな漁村の集落でさえ
(失礼な表現で申し訳ありません)
瓦礫を撤去し、何もない更地の状態にするのにさえ、
どれだけの期間がかかるのか想像も出来ませんでした。
数年以上の永い支援活動が絶対に必要です。
所属させて頂いている青年会も、永い目で見た支援が必要と、
継続した支援活動に取り組んで行くとのことですので、
ボランティアも含めさまざまな形で
私も引き続き活動に参加させて頂こうと思っております。
出来ることから少しずつ、
今だけではない永い支援を皆様にもお願い申し上げます。