初恋の人からの手紙

雅、ひさしぶり。
もう旅先で模造刀を買うクセは治りましたか?
修学旅行の貴重なおみやげ代を模造刀に注ぎ込んだ雅を思い出すと
笑ってしまいます。
私に好きな人ができ、
雅が「あ、おれもちょうど告白されたんだった」と強がってお別れ
することになったあの日から、もう2年が経ったのですね。
月日が流れるのは早いものです。
お手紙を書いたのは、とくに用事があるわけではないんです。
ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こう
と思いました。
ふふ。驚いたかな?
あのころを思い出すと、私たちって喧嘩ばかりでしたよね。
特に雅はとても攻撃的で理屈っぽかったのを覚えています。
「おれのどこが好き?」っていう質問も、女の私ではなく、
雅のほうからよく聞いてきましたね。
私が「好きな気持ちに説明なんかつけられないよ」と言うと
「それは好きとは言わないんだ!」と怒っていたのが印象的でした。
伝え聞いたクラスの女子はみんな「別れなよ。危ないよ」
って言ってましたけど(笑)。
私にとっては何人目の彼氏だったかなぁ…覚えてないけど、
雅にとっては初恋でしたよね?
そうそう、最初のころは雅が慣れてなくて、
いちいち毎回「キスしていい?」とか聞くから、
ほんと面倒くさかったなぁ(笑)。
勇気が無いわりにキスの勢いだけがすごかったのを覚えています。
付き合ったばかりのラブラブだったころ、
雅はいつも「おれと一生一緒にいてくれ」なんて言ってくれましたよね。
もちろんそのときは引いたけど、
嬉しい気持ちがあったのも覚えています。
今思うと、まるで嘘だったわけですが。
恋愛を総括して言えば、きっと私は雅と付き合うことができて
よかったのだと思います。
恋愛から得たものはあまりないけれど、雅と付き合えるのならば、
今後どんな人とでも付き合えるはずですから。
いろいろ書きましたが、私は雅のことがそれでも好きでした。
これからも雅らしくいられるよう、
そして当時のように森進一の顔マネをみんなに披露しながら(笑)、
幸せをふりまいてください。
またいつか会いましょう。
では。
P.S.
よく「おれは爪の白い部分が広い!」って見せ付けてきましたよね。
どうでもいいけど…。
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