先日ようやく展示をして準備の整ったお盆提灯ですが、
組立てては展示スペースに並べての繰り返しで、
すっかり盆提灯の組立が上手になってしましました。(笑)
もう少しして、お盆提灯が動き出すますと、
毎年必ずやって来る、修理・部品交換のご依頼があるんです。
足の所に入れ込む三角形をしたパーツがあるのですが、
組立て時に無理な力を加えてしまう為に、
折ってしまうお客様がいらっしゃるんです。。
写真真中の三角形のような形をしたパーツです。
このパーツを折らないように組み立てるには、チョットしたコツがありますので、
お盆が来る前にご紹介。。
上の写真真中にある『ロクロ』と呼ぶ丸いパーツの穴に、足を3本差し込んで行くのですが、
この時、足を3本とも少し挿し込む程度で止めておきます。
そこへ、三角形のパーツを足に開けられた穴へ差し込みます。
こんな感じになります。
まだ、3本の足はロクロの穴へ少し差し込んである程度です。
ここからが重要なのですが、一気に力を加えて一本ずつ差し込んいかないで下さい。
無理な力が加わって、三角形のパーツが折れてしまう恐れが大きいです。
コツとしましては、
3本の足をABCとすると、
Aを少し挿し込む→Bを少し挿し込む→Cを少し挿し込む→Aを少し挿し込む→Bを少し挿し込む・・・・・
と順番に3本の足を少しずつ差し込んでいきます。
そうすると、三角形パーツに無理な力が一気に掛からず、
折れる心配が少ないです。
しっかり3本の足が差し込んだら、ひっくり返して今度は提灯の上部分を組立てていきます。
ロクロに電気ロウソクを通して、
絵の書いてある火袋をセットして。
上足と呼ぶ細長い部品をロクロの穴に差し込んでいきます。
この時も一気に力を加えて差し込まず、
前後や左右に少しゆすりながら、少しずつ力を加えて差し込んでいきます。
次に雲手をつけて火袋を上げて完成です。。
ミゾホゾの組木工法になっていますので、少しきつくて差し込み難いかも知れませんが、
一気に力を加えて差し込まないように注意して組立てて下さい。