お仏壇(金仏壇)の木地の話

数日前から、数回にわたりご来店頂いた、
お仏壇の購入を検討中のお客様。
高価なお買い物ですから、当然数店舗見学に行かれているご様子。
そんな中、あるお店の店員さんにお仏壇の見分け方??
を教えてもらったと、お話下さったのですが・・・
『お仏壇の引出しの底板を見れば、檜製かどうか分かります』
そのお仏壇の引出しの底板の素材は当然檜。
お値段は○万円でお出ししますと・・・・
値段からすると、総檜造りの木地ではなさそうです。
そこでお客様にお尋ねすると、
総檜造りとは言われなかったそうです。
檜造り≠総檜造りではありませんので、
嘘を言っている訳ではないので問題は無いんでしょうけど、
お客様は総檜造りの木地と思われていたご様子でした。
『引出しの底板を見れば檜製かどうか分かります』
その見分け方、間違いでは無いんですけど、
正解でもないんです。
木地造りに使用する材料は、
檜を始めとして松・サワラ・ヒバ・ツガ・欅・外国材や、
檜張り合板・その他の合板類などを使用して造られます。
『総檜造り木地』を最高品として『合板製の木地』まで
多くの品質の木地があり、一部に檜を使っているからと言って、
総檜造りの木地とは限らないんです。
お仏壇ごとに木地や塗、金箔のご説明をさせて頂いて、
無事、ご成約を頂いたのですが・・・
自分では気付かないうちに、
お客様に誤解を招くような商品説明をしていないか、
改めて考えさせられる日でした。


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